これを知らないと失敗する!投資する前に検討をしなければならない3つのこと


これからのサラリーマンは会社からの給料に100%依存する人生から脱却していかなければ生き残れない時代が到来していると言う事については以前の記事でも書いた。

参考記事:投資?副業?会社に100%依存しない生き方を目指すために始めたい3つのこと

退職後に備えて給料を貯金し、老後にそれを切り崩して生活するスタイルが通用する時代は終わった。

新しい時代に合わせた人生プランを描かなければならないのだ。

寿命が延び、働く期間が長くなる傾向にあるため、一つの会社、一つのキャリアで人生を乗り切るのが難しい。巷で言われるリスキリングのような新たなキャリアに対する考え方を身に着ける必要があるだろう。

さらに給料からの貯金を切り崩すだけではなく、「運用する」というお金との付き合い方も会得する必要もある。

この記事では、「運用する」というお金との付き合い方を身に着ける為には必要なものは何かを考えてみたい。

 

■投資において重要なのは「リスクの取り方」

もし元本が保証されていて、年率5%の利息がつく投資があればどうだろう?

100万円を投資すれば、5万円のリターンが見込めて、かつ元本も減らない。

あなたも投資を検討するのではないだろうか?

しかし残念ながら、現実にはリスクの無い投資はこの世に存在しない。

と言うことは、投資において解決しなければならい大きな課題は「リスクをどう取るか」だという事が分かる。

「リスクを取ること」が出来るようになれば、お金との新しい付き合いかたが出来るようになる可能性が広がる。

■「リスクを取る」=「損失を覚悟する」ではない?心がけたい3つのポイント

私の理解だと、「リスクを取ること」は「損失を受け入れる覚悟を決めること」とは違う。

リスクを取るとは「失敗しても対処出来る範囲で、トライすること」である。

その為に、心掛ける点は以下3点である。 

・小さく始める

・安全な場所でやる

・余裕資金でやる

❶小さく始める

まずは、たとえ失敗して損をしたとしても、立ち直れる範囲の金額で投資を始めること。

やったこともないのに突然、大きなレバレッジを掛ける(大きな借金を抱える等)などをすると、立ち直れない失敗となる。

❷安全な場所でやる

安全な場所で投資にトライしてみよう。ここで言う安全な場所とは、サラリーマンの場合であれば、会社を辞めないでいることだ。

毎月の給料を手にできる恵まれた環境にいる訳だから、万が一トライが上手くいかなくても、明日からいきなり生活が成り立たなくなる訳ではない。

だから、安易にサラリーマンを辞めてはいけない。

❸余裕資金でやる

『生活費を掛けて投資しない』が鉄則だ。

投資に失敗しても、明日の朝食にパンが並ぶようにしなければならない。

また資金に余裕が無いと、不利な条件でも投資から撤退しなければならなくなる。

余裕があれば、長期的な視点で取り組むことが出来る。

例えば、保有している株の価格が一時的に下がって含み損を抱えていても市場の回復を待つことが可能だ。

■投資を実施する前に検討すべきこと

リスクを取る時には、投資する前に次の3つの検討をしなければならない。

・リスクが何かを理解する

・出口戦略を立てておく

・リターンに見合うのか?検討する

これらの3点がクリアにならない場合は投資をしてはいけない、つまりリスクを取ってはいけない。

詳しい内容について、不動産投資を例に説明する。

❶リスクが何かを理解する

何がリスクとなるのかを、まず理解する。そして、その対処方法を検討する。

どこにリスクがあるのかを自分で理解出来ていないものには投資するべきではない。

例えば、不動産投資で言えば、空室リスクがある。

その地域の相場を無視して、家賃を設定しても入居者が入らなければリターンは得られない。

『買う予定の物件がいくらで貸せるか?』は投資を始める前に必ず調査しなければならない。

販売する業者が見立てた想定家賃設定を鵜吞みにして、投資を始めてはならない。

❷出口戦略を立てておく

出口を見つけておくこと。つまり最悪の場合でも逃げられる様にしておくと言う意味だ。

失敗とは、学びでもある。立ち直れる範囲の失敗ならOKなのだ。

自分の想定と違ったら、退却すればよいだけだからだ。

不動産投資で言えば、金額の大きい融資を使って物件を買う場合、売却する際に抵当権が外れるかどうか?が出口となる。

退却できないと自己破産となる可能性が高い。

特に大きな会社(属性の良い会社)のサラリーマンは、投資は素人でも銀行からの融資がおりる可能性があるので注意が必要だ。

❸リターンに見合うのか?検討する

投資には、リスクがつきものであり、リスクを完全に無くすことは出来ない。

であれば、リターンが見合うものでなければ何のためにリスクを負ってまで投資するのか?

リスクに見合うリターンを想定して、見合うと判断してから投資する。

不動産投資で言えば、家賃収入の損益シミュレーションをしておくことだ。

その際、空室や不意の修繕などを考慮しておかないと机上の空論となり、リターンを圧迫する。

最悪、ビジネスが立ちいかなくなる。

何度も言うが、以上3つの事がクリアにならないのであれば、投資をしてはいけない、つまりリスクを取ってはいけないということなのだ。

不動産投資については以下の記事にまとめているので参考にしてほしい。

参考記事:FIRE実現のための投資-不動産編

■まとめ

かつては終身雇用を期待できたため、一つの会社に特化したスキル、人脈を身につけさえすれば、その会社で定年まで働くことが出来て、老後も安心して生活出来る可能性が高かった。

だがこれからは、学校を出て一つの会社に就職して、定年まで働いて、後は年金で暮らすと言う画一的な生き方が通用する時代ではない。

あのトヨタでさえ『終身雇用は難しい』とコメントする時代なのだ。過去のロールモデルが通用しない時代に突入したのだ。

『会社に正社員として入れば安泰』の時代が終わってしまった。勤め先の収入だけに頼る働き方は、令和の今となっては安全とは言い難い。

会社には頼れないが、寿命は延び、かつ年金も心もとないとなれば、自分自身が変わるしかないのだ。

つまり、会社からの給料に100%依存する人生から脱却していかなければならない。

著者 上岡健司

株式会社ユリウス 代表取締役 

IT企業の会社員として30年勤務した後、早期退職を利用してサラリーマンを卒業。会社員時代には、アジア地域3ヵ国に10年以上駐在。在職中にロバートキヨサキ著『金持ち父さん貧乏父さん』を読み感銘を受ける。経済的自由の大切さに目覚め、不動産投資を開始し、約10年掛けて経済的自由を獲得。不動産投資で経済的自由を獲得後、資産運用の一つとして証券投資にも取り組み資産運用の幅を広げている。在職中から税制面など、より効率的な資産運用を目的に資産管理会社を設立。このサイトでは、自身のFIRE実践者としての経験に基づいた情報を発信している。

AFP(日本ファイナンシャルプランナー協会認定)、宅地建物取引士資格合格

著書

『令和のサラリーマンの為のFIREのススメ』(Amazon電子書籍)

『FIRE Recommendation for Office Employee』(Amazon Kindle)

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