FIREで海外移住|バンコクでの部屋探し!日本人におすすめしたい3つのエリア|スクンビット・オンヌット・チャオプラヤ川沿い

FIREでの海外移住計画において、ビザ取得や資金調達の準備が完了した後にハードルとなるのが住居選びである。

日本国内で移住する場合でも同じであるが、初めて住む地域での部屋探しというのは土地勘の無い身からすると大変労力のかかる行程と言えるだろう。

ガイドブックを見れば、各国の繁華街エリアや観光スポットに関する情報は簡単に入手できるが、住みやすいエリアや外国人移住者向けのエリアは確認が出来ない。

そこで今回は移住先としておすすめの国のひとつであり、私も住んでいるタイ・バンコクで日本人移住者におすすめしたい3つのエリアについて解説したいと思う。

日本とは違う?タイでの賃貸物件探し

エリア紹介の前に、タイで賃貸物件を探す方法を簡単に説明しておこう。

一般的な方法は下記の通り。

  1. インターネットサイトで物件を探して各部屋のオーナーへ問い合わせる
  2. 住みたい物件の管理事務所へ行き、空き部屋の内見をさせてもらう
  3. 日系不動産仲介業者を利用する

日本で賃貸物件を探す際は、不動産屋へ問い合わせて希望の物件を紹介してもらうのが一般的だが、タイの場合は自分で部屋を探してオーナーへ問い合わせるのが一般的だ。

土地勘のない外国で物件を探し、問い合わせから契約までのすべてを外国語で行わなければならないというのはかなりハードルが高いと言える。

バンコクには日系不動産仲介業者がいくつもあるため、日本と同じような方法で物件を探すことも可能だが、紹介して貰えるエリアが限られていたり、紹介して貰える部屋の家賃の下限が決められていたりする場合がある。

日系不動産会社が取り扱う物件は30,000バーツ以上の場合が多いため、それ以下の価格帯で探す場合は、上記の1、2の方法で探すほかない。

(中には10,000バーツ台の賃貸物件を取り扱う日系不動産会社もあるが、部屋の選択肢は少なめである)

タイでのお部屋探しやおすすめの日系不動産会社などについては、需要があれば掘り下げたい。

バンコクで日本人が住みやすい3つのエリア

バンコクで日本人が住みやすいのは大きく以下の3つのエリアである

  • スクンビット
  • オンヌット
  • チャオプラヤ川沿い

それぞれのエリアの概要や魅力について以下で解説していこう。

スクンビット

スクンビットは言わずと知れたバンコク最大の日本人街である。

BTSのアソーク駅からエカマイ駅あたりまでのエリアの事を指しており、バンコクに住む日本人の大多数がこのエリアに住居を構えている。

エリア内にはタイの日系企業で働く駐在員が多く住んでおり、日本食レストランも飽きがこない程の数がある。

また、日本食材を購入できるスーパーも複数あり、外食派も自炊派も困らないのが魅力だ。

エリア内にある病院も日本語通訳常駐で、病気や怪我をした際にも安心。

日本人入居率が90%を超えるような物件もざらにあるため、日本人の知り合いを増やしたい方や、言語面での心配がある方、初めての海外暮らしでも安心して生活できるエリアに住みたい方におすすめである。

一方で、エリア内にある物件は駐在員向けのものが多いため、ローカルエリアと比較すると家賃相場が高いのがデメリット。首都圏の利便性の高いエリアと家賃相場はさほど変わらないと言えるだろう。

オンヌット

前述のスクンビットエリアから2駅ほど東へ行くと、オンヌットというエリアがある。

オンヌットは駅周辺に大型スーパーやチェーン系の日本食レストランが多数あり、ここ数年で「第5の日本人街」と呼ばれるようになるほど日本人からの注目を集めているエリアだ。

スクンビットまで電車で10分足らずで行ける点や、高速道路の乗り降りがしやすいという利便性から、郊外の工業団地で働く日本人に人気がある。

家賃相場がスクンビットの3分の2程度となり、駅近でも1万バーツ台の魅力的な物件を見つける事ができるため、現地採用の日本人やリタイアメントビザで滞在している欧米人も多い。

スクンビットと比較するとローカル感もアップするため、快適な暮らしと東南アジアらしいエネルギッシュな雰囲気のいいとこ取りができるエリアである。

デメリットも正直あまり思いつかないのだが、しいて言うなら日本食材を購入するのに電車に乗ってスクンビットまで行かなければならない点だろうか。

家の近所で行きつけの居酒屋を作りたいという人にとっても、あまり魅力を感じないエリアかもしれない。

チャオプラヤ川沿い

バンコクを流れるチャオプラヤ川沿いは、大手外資系ホテルが軒を連ねるエリア。

多くの観光客が足を運ぶこのエリアに住む外国人は欧米系や中華系が中心で、日本人比率は前述の2つのエリアと比較するとガクンと下がる。

このエリアをおすすめする理由は、贅沢感と海外生活感を満喫できるエリアだからである。

前述の2つのエリアは日本人が生活するのに大変便利で、良くも悪くも海外で生活しているという感覚が薄れてしまう。

一方で、チャオプラヤ川沿いは日本人に会わないのがデフォルトになるため、毎日異文化コミュニケーション楽しみながら生活ができる。

リバービューの部屋に住めば、自宅から毎晩キラキラしたディナークルーズの船を眺めたり、イベントごとに打ちあがる花火を独り占めできたりと、なんだかハイソな感じで生活ができるのも川沿いエリアの魅力だ。

しかし、交友があるのが日本人ばかりの場合は、会食や用事の度にスクンビットまで足を運ぶことになる可能性が高くなる点や、日本語サービスを提供する施設やレストランがほぼ無いという点はデメリットとなる場合がある。

まとめ

この記事ではタイ・バンコクで日本人が住むのにおすすめのエリアを3つ紹介した。

海外移住後にどのような生活がしたいかでおすすめのエリアは変わって来るので、各エリアどのような人におすすめなのかをまとめてみた。

  • スクンビット:とにかくストレスなく快適な生活がしたい人・日本人の友達を作りたい人
  • オンヌット:固定費を抑えたいが便利な場所に住みたい人・ゴルフや郊外の観光地へ頻繁に足を運びたい人
  • チャオプラヤ川沿い:英語ができて外国人との交流が好きな人・贅沢な移住生活をイメージしている人

タイは日本の様に引っ越し費用が高くなく、家具や家電も物件に備え付けられているのが一般的であるため、契約更新の度に新しいエリアへ引っ越しながら居心地が良いと感じるエリアを探すのも面白いだろう。

また、お試し移住をする予定の人は、滞在期間中に一か所に留まるのではなく複数のエリアに滞在してみて魅力的だと感じるエリアを絞るのもいい方法ではないかと思う。

尚、一部私の固定観念も入っている可能性はあるが、そこはご了承いただきたい。

著者 石田由希(いしだ・ゆうき)

タイ在住ライター

2017年に念願のタイ移住を果たし、現地の日系人材会社で営業兼キャリアコンサルタントの職務に従事。

ライターとしての活動は2019年より開始し、主にタイの暮らしや海外移住に役立つ情報を国内外のメディアで発信中。自身の移住経験を基に、これから海外移住する方が後悔しないためのリアルな情報発信をモットーに、日々執筆をおこなっている。

これまで寄稿したメディアはタイ関連にとどまらず、国内外の旅行関連、地方自治体、食品メーカー、教育機関など多岐に渡る。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *