FIREで海外移住|アーリーリタイアにおすすめしたいタイの都市4選|バンコク・パタヤ・チェンマイ・シラチャ
FIRE達成後の選択肢のひとつである「海外移住」。
海外移住と言えば暖かい土地での気ままな暮らしや、物価の安い国での贅沢な生活を想像する人が多いだろう。
移住先の候補地やおすすめの国として特に東南アジアの国々の名前が挙がることがよくあるが、個人的には私が移住したタイをおすすめしたい。
タイにはバンコクだけでなくチェンマイやプーケット、パタヤなど、様々な都市があり、それぞれに個性や魅力がある。
今回はタイに長く住む私の目線で、アーリーリタイア後の海外移住先としておすすめしたいタイの4都市をご紹介する。

タイ移住のために必要な長期滞在ビザとは?
都市の紹介の前に、タイに長期的に滞在するために必要なビザの種類を簡単にご紹介しておこう。
色々種類があるのだが、仕事をしていない状態で取得できるビザは下記の通り。
- タイランド・プリビレッジ
- リタイアメントビザ
他にもデジタルノマド向けのビザや、留学目的の場合に取得可能なビザなどがあるが、今回は上記2つに留めておき、いずれ改めて詳しく紹介したい。
タイランド・プリビレッジ
タイランド・プリビレッジ(旧タイランドエリート)は、タイに住む外国人を対象とした長期滞在プログラムである。
「エリートビザ」とも呼ばれているこのプログラムは、会員権を取得することで5年以上タイに在住する事が可能だ。
会員権を取得する以外に必要な条件が無い為、お金さえあれば誰でも取得することが出来る在留資格である。
リタイアメントビザ
リタイアメントビザは、働いていない50歳以上の人が取得できる長期滞在用のビザである。
年齢以外にタイ国内での預金額や年金の受給額などが取得条件に入って来るが、各条件をクリアすれば前述のタイランド・プリビレッジよりも安価にビザを取得する事が可能。
更新期間はシングルが90日、マルチプルが1年である。
アーリーリタイアにおすすめしたいタイの4都市
アーリーリタイア後の海外移住先としておすすめしたいタイの都市は以下4都市である。
- バンコク
- パタヤ
- チェンマイ
- シラチャ
ポイントとしては「日本人にとって住みやすい」という点だ。
それぞれの都市には独自の魅力があるので、以下で詳しくご紹介していく。
バンコク
タイの首都であるバンコクには約5万人の日本人が住んでいると言われている。
その為、日本人向けのサービスを提供するお店や企業が多く、英語やタイ語がわからなくても生活できる環境が整っているのが魅力だ。
日本食レストランの選択肢も豊富で競合同士の競争も激しい為、どんどんクオリティが上がってきている。
病院や銀行、不動産屋など、移住時に必ずお世話になるであろう施設や企業も日本語で完結できるため、言語面に不安がある方には特におすすめ。
快適で生活しやすい便利な環境が整っている反面、他のエリアよりは物価が高いことや、渋滞が激しいことなどのデメリットはある。
パタヤ
パタヤはチョンブリ県の海沿いにある地域である。
バンコクから車で1時間半程度の距離感で、バンコクから最も近いビーチリゾートだ。
海沿いの街なので、バンコクなどの都市部よりも南国感を満喫することが出来るのが魅力。
リタイアメントビザを取得してのんびり生活している欧米人が多い街のひとつなので、同じような価値観や生活リズムで過ごす人と出会うことが出来るだろう。
何かあったらすぐにバンコクへ行ける距離感も魅力のひとつだが、一方でハイシーズンは外国人旅行者で溢れ返るという一面もある。
チェンマイ
タイ第二の都市と言われるチェンマイは、タイの北部に位置している。
かつてランナー王朝があった古都チェンマイの市街地は寺院が多く、のんびりとした独特の空気を纏っている。
昔からリタイアメントビザを取得して生活している日本人が多い地域のひとつで、在住日本人の数はバンコク、チョンブリに次ぐ第3位。(約2,500人)
そのため、日本語対応の病院や施設などの選択肢も少なくない。
その空気感に魅了されて長期滞在しているアーティストやバイヤーなども多い、クリエイティブな一面もある。
程よい田舎感が魅力ではある反面、車やバイクが無いと移動面で若干不便さがあるという一面もある。
シラチャ
パタヤと同様にチョンブリ県にある街「シラチャ」は、タイ東部の工業団地に勤めるほとんどの日本人が住んでいる街である。
小さなエリアの中に3,000~4,000人の日本人が住んでいると言われている為、日本人向けのサービスの選択肢も豊富なのが魅力だ。
バンコクと比較すると小さなコミュニティとなるため、日本人の知り合いや友人を作りやすい。
良くも悪くも「ご近所付き合いが盛んな田舎の村」感があるため、馴染めれば最高に居心地が良いが、一度孤立してしまうと大変居心地が悪い。
まとめ
この記事ではアーリーリタイア後の移住先としておすすめしたいタイの4都市についてご紹介したが、いかがだっただろうか。
どの都市も日本人にとっては比較的住みやすい環境が整っている上に、多くの人のイメージの中にある「海外移住」を体現できる都市である。
バンコクを訪れた事のある方は多いかもしれないが、もしFIRE後にタイ移住を検討しているのであれば、是非他の都市にも訪れてその空気感や魅力を体感して頂きたい。
著者 石田由希(いしだ・ゆうき)
タイ在住ライター
2017年に念願のタイ移住を果たし、現地の日系人材会社で営業兼キャリアコンサルタントの職務に従事。
ライターとしての活動は2019年より開始し、主にタイの暮らしや海外移住に役立つ情報を国内外のメディアで発信中。自身の移住経験を基に、これから海外移住する方が後悔しないためのリアルな情報発信をモットーに、日々執筆をおこなっている。
これまで寄稿したメディアはタイ関連にとどまらず、国内外の旅行関連、地方自治体、食品メーカー、教育機関など多岐に渡る。