【令和のガリア戦記】AI時代の脚本作りとは?~シニアが挑む、デジタル資産形成の最前線~

■なぜ今、戦記を記すのか?

『ガリア戦記』。 それは古代ローマの英雄ユリウス・カエサルが、自ら記した戦争記録である。

歴史家が後から書いたものではない。戦争を指揮している当事者自らが、元老院にあてた「一次情報の報告書」だ。その文体は、簡潔にして優雅。ラテン語の最高傑作として知られている。

現代の私たちが挑んでいるのは、血の流れない戦争だ。 「AI」という未知の力と共生し、経済的自由(FIRE)という領土を勝ち取る戦いである。

※AIを活用した資産形成はこちら↓

本家カエサルの筆力には遠く及ばないことは百も承知だ。 しかし、シニアである私が、実際に生成AIを活用して「漫画」という新しい領土を開拓する過程を、カエサル同様に当事者自らが、嘘偽りない一次情報として読者諸君に伝えたいと思う。

傍観者になるな。当事者になれ。 では、始めよう。

■AI漫画作りの全体像(ロードマップ)

まずは、これからAI漫画に挑もうとする諸君のために、作戦の全体図(ロードマップ)を示そう。 安心してほしい、私も今回が初めての挑戦だ。

【プロジェクト・チー太 進行表】

フェーズ1:企画(Concept) ✅ 完了

全体構想(著作『FIREのススメ』の漫画化)

ターゲット設定(疲れ果てたサラリーマン)

フェーズ2:設計(Design) ✅ 完了

❶ キャラ設定(チー太のデザイン、性格)

❷ ストーリー構成(3話までの脚本)

フェーズ3:制作(Input & Generation) 👈 今はココ

❶ ツール(Canva等)に、キャラとストーリーを伝える

❷ AIに絵を描かせ、コマ割りをする

フェーズ4:編集(Edit)

セリフの微調整、絵の修正

フェーズ5:発表(Output)

ブログ、SNS、Kindle等で公開

「企画」と「設計」までは、机上の空論でもできる。 だが、ここからの「制作」こそが、AIという兵器の実力が試される戦場だ。

■設定条件:参謀への指令

私が今回の作戦で参謀(秘書)に選んだのは、Googleの生成AI「Gemini」だ。 カエサルに例えるなら、彼の忠実な側近であり、ガリア戦記の第8巻を書き継いだアウルス・ヒルティウスに相当する。

優秀な彼に私が伝えた「指令(プロンプト)」は以下の通りだ。

【基本指令】

私の著作『FIREのススメ』を読み込み、そこに流れる哲学(ドクトリン)を完全に理解せよ。

【世界観と配役】

世界観: 現代社会の風刺として、登場人物は「動物」にする。

ストーリー: 会社勤めに疲弊したサラリーマンが、資産形成を学び、経済的自由を手にする物語。

【キャスト(登場人物)】

主人公(チー太): 太ったチーター

本来はサバンナ最速の俊足(才能)を持っているのに、会社という檻の中で飼い慣らされ、走ることを忘れた悲しき猛獣。

メンター: 森の賢者フクロウ(知恵の象徴)

その他の脇役: 上司、同僚、不動産屋、IFAなど(動物種はAIに任せた)。

■作業プロセス:AIは「編集者」になれるか?

実際の作業は、驚くほどスムーズだった。 かつて私が書籍を出版した際、人間の編集者とやり取りをした感覚に近い、いや、それ以上かもしれない。

私が大枠の指示を出す。

AIが「こんな展開はどうですか?」と複数の案を出してくる。

私が「ここは違う、もっと泥臭く」と意見を出す。

AIが即座に修正し、より洗練された脚本を上げてくる。

このラリーを繰り返すだけで、あっという間に第1話から第3話までの脚本が完成してしまった。 孤独な作業ではない。そこには確かな「対話」があった。

■AIに対する戦果報告(感想)

実際に参謀(Gemini)を使ってみて感じた、偽らざる感想を記す。

速度が異常に速い: 人間が3日悩むところを、3秒で返してくる。むしろ、私の思考が追いつかない。自分の考えをまとめるために「待った」をかける場面もあった。

「対話」が成立する: 機械的な反応ではない。「では、社長の意図を汲んでこう修正します」という、文脈を読んだ対応には驚かされた。

具体性が命: 「私がかつて勤務していたアジアの事務所の雰囲気」など、具体的なエピソード(一次情報)を与えると、物語の解像度が劇的に上がる。

成長する参謀: 会話を重ねるごとに、私の思考の癖やドクトリンを理解し、阿吽の呼吸で動くようになる。

■まとめ:カエサルになるのは「あなた」だ

今回の脚本作りで、一つの真理に到達した。

「作業」はAIがやる。「指示(哲学)」は人間が出す。

この関係性が構築できれば、シニア世代は無敵だ。 逆に言えば、どれほど高性能なAIがあっても、司令官である人間に「独自の哲学(ドクトリン)」や「投資経験」がなければ、AIは一歩も動けない。

「何を書かせればいいか分からない」 そう嘆く人は、AIの使い方が分からないのではない。 「自分の中に伝えたい哲学がない」のだ。

生成AIなしには、このスピードでストーリー作りは出来なかった。 だが、私のドクトリンなしには、チー太に魂は宿らなかった。

武器(AI)は揃った。 あとは、あなたがルビコン川を渡る決意をするかどうかだ。

【プロフィール】

著者:上岡 健司

株式会社ユリウス 代表取締役

IT企業の会社員として30年勤務した後、早期退職を利用してサラリーマンを卒業。会社員時代には、アジア地域3ヵ国に10年以上駐在。在職中にロバート・キヨサキ著『金持ち父さん貧乏父さん』を読み感銘を受ける。経済的自由の大切さに目覚め、不動産投資を開始し、約10年掛けて経済的自由を獲得。

不動産投資で基盤を築いた後、資産運用の一つとして証券投資にも取り組み、資産運用の幅を広げている。在職中から税制面など、より効率的な資産運用を目的に資産管理会社を設立。このサイトでは、自身のFIRE実践者としての経験に基づいた情報を発信している。

AFP(日本ファイナンシャルプランナー協会認定)、宅地建物取引士資格合格

【私の成功ドクトリン(宇宙の法則)】

11年のアジア駐在と投資経験から導き出した、人生と資産形成の指針

  • 人は楽しむ必要がある(6〜7割の余裕でやる)
  • 人は与える必要がある(相手に得をさせる「四方良し」)
  • 他人の成功を祝福する(自分に返ってくる)
  • ピンチはチャンス(上手くいかない時こそヒントがある)
  • 人生にタダ働きはない(すべての経験は繋がっている)

著書

『令和のサラリーマンの為のFIREのススメ』(Amazon電子書籍)

『FIRE Recommendation for Office Employee』(Amazon Kindle)