資本主義の「インフラ」を所有せよ!私が大型配当株を買い続ける理由
一流の空間で、ビジネスの「現在地」を確かめる
先日、都内の一流ホテルで開催された株式会社INPEX(インペックス)の第20期定期株主総会に出席してきた。
洗練されたホテルの空間に身を置くことは、投資家としてのセルフイメージを高めてくれる。日々の株価チャートを追うだけではなく、自分がオーナーの一人として参画している企業の熱量を肌で感じる、この「場」に参加することを、私は大切にしている。

日本のエネルギー供給を支える「国策企業」の正体
投資家以外にはあまり馴染みがないかも知れないが、INPEXは日本にとって唯一無二の存在だ。
- 本社: 東京都港区赤坂
- 概要: 国内外で石油・天然ガス等の権益を持つ、日本最大の石油開発企業。
- 特筆点: エネルギーの安定確保という国益の観点から、日本で唯一「黄金株」の発行と東証上場が同時に認められている。筆頭株主は経済産業大臣であり、まさに「国策企業」そのもの。
- 規模: 時価総額 約5兆8,902億円(2026年3月31日現在)、連結従業員数 3,531名。
この巨大な組織が、我々が寝ている間も世界中で外貨を稼ぎ、日本のインフラを支えている。
総会トピック:社長が明言した「成長と還元」
今回の総会で特に印象に残ったのは、社長自らの言葉で「成長と還元」が力強く語ったこと。
・地政学リスクへの対応: イラン情勢への懸念に対し、「UAEアブダビからの輸入はポートフォリオの一部であり、収益の柱はオーストラリアのイクシスLNGプロジェクト。大きな影響はない」との冷静な説明があった。
・株主還元の継続: 「累進配当(減配せず、配当を維持または増やす)」の方針が改めて確認できた。株主をパートナーとして尊重する姿勢に変わりないと感じた。
・未来の柱: インドネシアでの「アバディLNGプロジェクト」の基本設計開始など、次なる成長への布石も着実に打っている。
私の投資哲学:なぜ「資本主義のインフラ」を買うのか?
「何を買えばいいか?」と聞かれた時の私の答えはシンプルだ。 「資本主義のインフラを買う」
私は流行りのAIベンチャー等のグロース株には手を出さない。私が選ぶのは、以下のような「堅牢な大型株」だ。
・生活に不可欠なインフラ: 通信、商社、メガバンク、そしてエネルギー(INPEXなど)。不況でも人々が使わざるを得ないサービス。
・高い参入障壁: 明日からベンチャーが参入して勝てるはずのない、莫大な設備投資と許認可に守られた「独占・寡占」企業。
・業界No.1、No.2であること: トップランナーだけが持つ価格支配力と人材確保の優位性を重視する。
・時価総額1兆円以上: 時価総額が大きい企業の株価は基本的に値動きが穏やかである。また流動性が高い傾向がある。言い換えると、最悪の場合でも逃げやすい。投資は出口から考えることが大事だ。

利益は「売る時」ではなく「買う時」に決まる
INPEX株への投資パフォーマンスを振り返ると、私の投資ドクトリンの正しさが証明されている。
昨年のトランプ関税による株価暴落時に、私は購入を決めた。当時はPER10倍以下、PBR1倍割れという極めて割安な水準で放置されていたからだ。結果として、この1年で株価は2倍を超えた。 「累進配当」というインカムゲインを確実に受け取りながら、同時に莫大なキャピタルゲイン(含み益)も確保できている状態。まさに、「利益は、売る時ではなく買う時で決まる」のだ。
まとめ:オーナーとして「富の泉」を育てる
株主総会への参加は、会社の経営方針に大きな転換がないかを見極める重要な儀式だ。 日本(あるいは世界)を支える重厚長大企業には優秀な学生たちが毎年入り、切磋琢磨してビジネスを拡大し、世界中で稼いでくる。その利益の一部を配当として長期に渡って受け取る権利。これこそが、私が提唱する「無限の富の泉」の正体だ。地味かもしれないが、長く続くインフラ企業を所有することは、あなたの人生に揺るぎない「余裕」をもたらしてくれるはずだ。
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■著者プロフィール
著者:上岡 健司
AFP(日本ファイナンシャルプランナー協会認定)、宅地建物取引士資格合格
株式会社ユリウス代表取締役中国・タイ・ベトナムなどアジア3カ国で10年以上の企業経営経験を持つ投資家・戦略的メディアオーナー。自社での不動産・金融資産運用を実践しながら、資本主義の構造を活用したライフスタイルを発信中。著書多数。
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